自毛植毛について

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薄毛治療を続けていて、思ったより効果が感じられない場合、薬による治療を続けるべきか迷うことだと思います。そんな時に「植毛」という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。「人工植毛」「自毛植毛」の2つがありますが、このうち自分の毛髪によって行う「自毛植毛」についてお話したいと思います。

自毛植毛とは

自毛植毛とは、文字通り自分の髪を使って植毛する方法です。通常、順調に生えている側頭部や後頭部の髪を皮膚と一緒に特殊な方法で採取し、専用の機器を使って薄毛が気になる部分へ移植していく薄毛治療法の一つです。外科手術として麻酔を伴い、術後しばらく痛みもあります。植毛した髪は一度抜け落ちますが、きちんと定着すればそこからまた健康な髪が生え、正常なヘアサイクルを繰り返します。手法によって下記の4つの方法があります。

単一植毛

採取したドナー(移植するための自毛)を植え込みの最小単位に株分けし、植毛専用の針で、穴をあけると同時に植え込みを行う手法です。Choi式やニードル式とも呼ばれており、昔からよく使われているやり方ですが、現在はFUT法やFUE法が多く、単一植毛を行っているクリニックは減ってきています。

自動植毛機(ストリップ法)

ドナーを採取する時に後頭部の毛髪を皮膚ごと細長く採取する手法です。ドナー採取、株分け、植え込みの一連の作業を機械が行います。これを人の手によって行うのがFUT法です。

FUT法

世界中で広く使われている手法で、人の手によって採取し、毛包単位で株分けされ、丁寧に植え込みされるので定着率もよく自然できれいな仕上がりが特徴です。日本でも多くのクリニックで採用されているやり方です。

FUE法

メスを使わず、パンチのような器具を使ってドナーを採取します。傷跡はあまり目立ちませんが、毛根の切断といったドナーロスがFUT法に比べると多く、費用も高くなります。眉毛や狭い範囲の植毛に向いています。

自毛植毛がおすすめの方

自毛植毛のメリット・デメリットを踏まえて、自毛植毛がおすすめできるのは次のような方です。

・薄毛治療していることを周りに知られたくない
自分の髪の毛のサイクルと同じように生えてくる自毛植毛は、人工植毛のようにいきなり髪が増加することもなく、髪の毛を増やすことができます。傷跡が気になりますが、坊主頭にしないかぎり、その心配もありません。

・ハゲではないけれどおでこや生え際が気になる
薄毛ではあるが、脱毛によるものではなく、生まれつき生え際やおでこが広いという方にもおすすめです。人工毛のように大変なメンテナンスや維持費もいりません。また植毛範囲も広くないと思われるので、費用も少額ですむと思います。

自毛植毛のメリットとデメリット

自分の毛を使う自毛植毛にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。もう一つの植毛法である人工植毛や他の薄毛治療と比べてご紹介します。

メリット

・メリット➀ 仕上がりが自然
自分の毛を使うので、植毛した部分も他の髪となじみやすく、またその後定着すると継続して髪が生えるのでより自然な仕上がりになります。

・メリット➁ メンテナンスがいらない
人工植毛は人工の髪を移植するので拒絶反応により、術後1年程で抜け落ちてしまうのに対し、自毛植毛はもともとある自分の毛と同様にケアするだけで、特別なメンテナンスはいりません。一生継続的に健康なヘアサイクルを繰り返します。

・メリット➂ 効果に個人差が少ない 
薄毛治療によく使われる、ミノキシジルやフィナステリドなどの薬の処方による方法では、効果に個人差があります。しかし、自毛植毛はそのような個人差は少なく、高い確率で薄毛を改善することができます。

デメリット

・デメリット➀ 費用がかかる
自毛植毛は保険がきかず自費診療の外科手術となるため、高い費用を必要とします。具体的な金額については後の項目でご説明しますが、移植する本数が多いほどまとまった額が必要になります。

・デメリット➁ 傷跡が残る
ドナー採取の際は頭皮ごと刈り取るため、縫合跡が残ります。FUE法などはパンチ式なので、縫合跡はありませんが、かさぶた程度の跡は残ります。しかし、現在の最新機器では跡がほとんど目立たない施術も可能となっており、周囲に気づかれることなく増毛することができます。また、外科手術の際の麻酔のせいで人によっては、術後〜1週間程度まぶたが腫れてしまうことがあります。

自毛植毛の手順

自毛植毛の方法はいくつかありますが、概して次のような手順を踏みます。基本的には日帰りです。

⑴ヒアリング
患者さんの頭皮の状態をチェックして、合わせて希望する植毛部位をヒアリングしながら、植毛する範囲や配分を決めていきます。患者さんの希望するデザインになるように、専門医のアドバイスの元、しっかり確認していくことが大切です。

⑵ドナー採取の前準備
手術着に着替えて、手術室へ移動します。血圧、心拍計、心電図等をモニターしながら行います。概して後頭部の毛髪をドナーとして採取しますが、その部位の毛髪の一部を1〜3mmまでバリカンで刈ります。髪を刈る範囲は必要なドナー数によって変わります。

⑶ドナー採取
ドナー採取部位に局部麻酔し、ドナーを採取します。FUT法とFUE法で採取の方法に以下のような違いがあります。

・FUT法・・・専門医により、メスを使ってドナー頭皮ごと幅1cmほどの細長い帯状に浅く採取します。採取したドナーはすぐに株分けされ、それと同時に採取部の頭皮を縫い合わせます。

・FUE法・・・メスを使わず、パンチのような器具でドナー採取範囲から1mm程度、ドナー採取範囲を次々とくり抜いていきます。採取箇所は縫い合わせることなく、自然に塞がるのを待ちます。

⑷株分け作業
FUE法で採取されたドナーは採取した時点でも毛包単位(※1)になっているため、株分け作業はFUT法による採取のみに行います。採取されたドナーは”グラフト”と呼ばれる毛包単位に切り分けられ、さらに向きを整えて3種類のサイズに分けられます。このサイズ分けはFUE法で採取されたドナーにも同様に行います。

※1.毛包単位
毛包とは皮脂腺と立毛筋を伴う構造上「毛の最小単位」です。したがって毛包単位というのは髪の毛が自然にある状態の基準となります。

⑸移植作業
事前に行ったヒアリングをもとに、デザインした植毛箇所に1〜2mmほどの小さなスリットを開け、専門医により手作業でグラフトを植え込みしていきます。自然な仕上がりになるように、毛の流れや密度を調節しながら丁寧に行われる必要があるため、施術する専門医の高度なテクニックと迅速さが鍵となります。

⑹チェック作業
すべてのグラフトを移植したら、最終チェックを行い、洗浄して縫合部に包帯を巻きます。術後、抜糸のために来院したり、頭皮チェックのために1~2か月後に通院する場合もあります。その頃には移植した毛はほとんど抜け落ちていることが多いですが、その後また新しい毛が生え始めます。体に吸収される糸などを使って、術後来院しないこともあります。

自毛植毛にかかる費用

自毛植毛の費用は、頭皮の状態や植毛する本数によって変わってきますが、ここでは100〜1,000グラフト単位(1グラフト=2本)での平均費用を植毛法別でご紹介します。

単一植毛法(35〜140万円)

専用の植毛針(ニードル)で、穴あけと植毛を同時に行います。角度や高さが調節できますが、他の植毛法より、時間も費用もかかります。

自動植毛機(ストリップ式)(35〜120万円)

FUT法を機械で行うもので、スピーディーで患者さんの負担も少ないですが、ドナーロスに繋がることもあります。

FUT法(30〜100万円)

専門医やスタッフの熟練した技術や設備が必要となるため費用がかかりますが、定着率のよさや、仕上がりの自然さで多くのクリニックで使われています。

FUE法(50〜140万円)

メスを使わず、縫合の後ができないことが特徴で、メスを入れたくない人や狭い範囲の植毛には向いています。

植毛費用は、グラフト数(本数)の増加に合わせて割引もされるため、単純に2倍・3倍と金額が変化するわけではありません。また、クリニックによって設備や手技が異なるため若干金額に差異が生じます。

自毛植毛におすすめのクリニック

アイランドタワークリニック

国内の自毛植毛シェアNo.1で、全国で4つのクリニックを展開しながら、低価格でハイレベルな治療を行い、累計症例数も2万件を超えるなど、芸能人や有名人も利用するなど人気のクリニックです。

>>アイランドタワークリニックの公式サイトはこちら

AGAルネッサンスクリニック

TVでおなじみの湘南美容整形外科プロデュースのクリニックで、全国展開している大手の薄毛治療クリニックで、自毛植毛だけではなく薄毛治療のプロとして安心して相談することができます。全国にクリニックがあり、通いやすいという利点もあります。

>>AGAルネッサンスクリニックの公式サイトはこちら

聖心美容クリニック

毛髪再生外来において、最新のロボット機器ARTASで行うFUE法による植毛。4つのCCDカメラが頭皮を精密に分析し、正確かつ迅速に作業します。モニター金額もあり、条件にあえば定額で植毛することができます。

>>聖心美容クリニックの公式サイトはこちら

親和クリニック

新宿と大阪に2ヶ所あり、「切らない、腫れない、痛くない」の独自の超高密度自毛植毛MIRAI法でメスを使わず施術します。またMIRAIをさらに進化させたNC-MIRAI法で、後頭部を刈り上げることなく1日で施術が完了するため、忙しく、人前に出る仕事をお持ちの人におすすめです。

>>親和クリニックの公式サイトはこちら

自毛植毛で失敗しないための注意点

自毛植毛施術によって植毛した毛がうまく定着して、生育するかどうかは施術の良し悪しとともに、術前術後のケアがとても重要になります。知っているのと知らないのとでは定着率に大きく差がでてしまいますので、ぜひ参考にしてください。

・術前の注意点
施術の一週間前からバファリンや、アスピリン、ワーファリン、各種降圧剤といった血が固まりにくくする作用のある薬は服用を控える。前日はアルコール類を控える。

・施術当日の注意点
食事をきちんと摂り、体調を整える。洋服は、用意に脱ぎ着できる前開きの服を準備する。麻酔が残っていることがあるため、できるだけ電車やバスの公共交通機関を利用する。

・術後の注意点
術後は寄り道せずにすぐに帰宅し、ゆっくり休息をとってください。刺激物や熱い食べ物など、汗をかくと植毛した毛に影響があるので控える。

当日はお風呂に入らず、シャワーに入るときには首から下を洗います。術後3〜5日はできるだけ仰向けで寝て、植毛部に刺激を与えるような寝方は避けましょう。

翌日から洗髪できますが、シャンプーの仕方には注意が必要です。指でこすったりするのではなく、優しい素材のスポンジを使って軽く押し洗いします。シャワーの水は直接あてると刺激が強すぎるため、コップなどの小さな容器に入れてそれをかけながらなるべく刺激がないように洗い流してください。シャンプーも頭皮の健康を考えると、アミノ酸系のシャンプーが刺激も少なくおすすめです。

術後3日目までは、移植部の定着のため安静にするのが基本ですが、4日目以降は、軽い運動をしても構いません。

術後1週間はお酒・タバコはなるべく控えるのがおすすめです。1週間以上経てば普段の生活スタイルに戻しても大丈夫です。

基本的な考え方として、術前には体調を万全にしておき、術後3日間は移植部位へのあらゆる刺激を避け、1週間はできるだけ安静にするよう努めれば、良い結果が得られる確率が上がります。

おわり

現在は、植毛の世界もだいぶ進化しており、昔のような少ない人工毛を不自然な形で増やしていくのではなく、自分の髪の毛を利用して、機械や熟練した技術により安全に、より目立たず自然に仕上げること可能になっています。

費用はそれなりにかかってしまいますが、一生ものだと思えば納得のいく価格ではないでしょうか。クリニックによってはモニター価格が用意されていたりするので上手に活用するといいと思います。このレポートが薄毛に悩む人の参考になればうれしいです。

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