脂漏性皮膚炎の治し方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
Fotolia_68429213_Subscription_XXL

「脂漏性皮膚炎は治る!?」

しっかり洗ってもたくさんフケが出たり、顔や体にも皮膚トラブルがあったりする人は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。特に冬になると悪化し、昔は治らないと言われましたが今は適切な治療をすれば治るといわれます。ここでは、慢性化して再発を繰り返す脂漏性皮膚炎の原因から治し方まで詳しくご説明します。

脂漏性皮膚炎とはどんな病気?

湿疹の一種で頭部や顔面などの皮脂腺が多く皮脂の分泌の多い場所にフケのような付着物を伴う湿疹や、薄いかさぶたのようなものを伴う赤っぽい斑点が出る、脂漏性湿疹とも呼ばれる病気です。尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎と似ている場合もありますが、わきの下、股、上背部、前胸部など汗やまさつの多い部位にも症状が生じます。

脂漏性皮膚炎の症状

脂漏性皮膚炎になると表皮のターンオーバーが早まるため皮膚がはがれてきます。頭にできた場合は頭皮がはがれてくるのでフケが多くなった、大きめのフケが頭皮にこびりつくフケ症になったと勘違いしてしまう人もいます。治療をせずに悪化させてしまうと、頭全体がフケだまりになり硬い皮で覆われてしまうケースもあります。

顔はとくに鼻の脇などに起こりやすく、赤くなって皮膚がポロポロとむけます。眉毛やこめかみも赤くなったり、油っぽい細かいはがれかけた皮膚がこびりついたりします。耳の裏側やわきの下、太ももの付け根におきると皮膚が荒れてカサつき、赤くなります。首周り、前胸部、上背部などにも油っぽいはがれた皮膚がこびりついて赤い円形の斑が出ることがあります。

ごく軽いかゆみを感じる場合もあります。治療せずに放置していると皮脂が酸化されて、加齢臭のような臭いの原因にもなります。

脂漏性皮膚炎の原因は?

発症する原因はまだ明確にはわかっていませんが、環境的要因、遺伝的要因、精神的ストレスなどからマラセチアという人の皮膚に普段から存在する常在真菌の異常増殖と関係があります。マラセチアは皮脂の主成分であるトリグリセリドを分解して遊離脂肪酸を産生するのですが、マラセチアが増殖していると遊離脂肪酸も過剰に産生されてしまい、皮膚に刺激を与えることが脂漏性皮膚炎発症の原因の1つと考えられています。

また、マラセチア自体も皮膚に刺激を与えて炎症を起こすといわれます。

脂漏性皮膚炎になりやすい人は?

新生児から生後3か月くらいまでの赤ちゃんや思春期以降の成人、特に30歳代や40歳代に多く見られます。

赤ちゃんは毛穴が未発達なので皮脂が毛穴に詰まりやすく皮脂の分泌も盛んなことに起因し、自然治癒するケースが多くなります。

成人ではマラセチアが原因の一つで慢性化しやすくなります。マラセチアは皮脂や汗の多い環境を好むため、皮脂分泌を促す男性ホルモンが多い男性やホルモンバランスが崩れた女性もなりやすいとされます。

また、ストレス過多な人、体質や消耗が多くビタミンBが不足している人、すすぎ不足や洗いすぎなど不適切な洗顔や洗髪をしている人、生活習慣が乱れている人、脂肪の代謝がうまくいかない人、刺激性の食物を好む人もなりやすいといわれます。

脂漏性皮膚炎の治療方法

炎症を抑えた後にマラセチアの増殖を抑える治療が一般的です。症状によってはかゆみ止めなども処方されますので詳しくみていきましょう。

炎症を抑える
炎症が強い場合にはステロイド外用薬が効果的で、頭皮には液体、顔面や体幹には軟膏を処方されることが多くなります。皮膚が薄い場所には弱めのステロイドを処方されます。副作用もありますので症状が改善したらすぐに使用をやめます。

抗真菌剤
症状が再発することも多いため、マラセチアの増殖を抑えるための抗真菌外用剤がよく使用されます。ステロイドに比べて重症例には効果が乏しいうえ効果が出るまでに時間がかかりますが、マラセチアの増殖を抑えなければ何度でも再発してしまいます。抗真菌剤が入ったシャンプーを使用することもあります。

その他
皮脂を減少させる効果が期待されるビタミンB2やB6のビタミン剤を内服することがあります。また、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤も使用します。
他の病気の合併症として脂漏性皮膚炎になっている場合は、原因となっている病気を改善させる必要があります。症状は慢性化しやすいので、治療は長期間にわたるケースが多くなります。

脂漏性皮膚炎の再発予防法

再発を防ぐにはマラセチアの増殖しにくい環境をつくるために、日常生活の見直しが必須となります。

洗顔・入浴
基本的には朝晩の1日2回洗顔を行います。入浴は1日1回、清潔に保つためにやさしくかつしっかりと洗って過剰な皮脂を取り除きます。抗真菌成分が含まれた石鹸も医薬部外品として市販されていますので、症状に応じて使用すると予防効果が期待できます。もしお肌に合わず症状が悪化したらすぐに専用の石鹸の使用は止めます。

洗髪
基本は毎日、なでるようにやさしく洗髪をします。皮脂をしっかり落とす必要がありますが、頭皮を強くこすると皮膚を傷つけて炎症を悪化させる原因になりかねないので丁寧に洗います。

抗真菌成分が含まれた医薬部外品のシャンプーを使用するのも良いでしょう。シャンプーが合わないとかぶれて炎症が悪化することもありますので、低刺激性で自分に合うものを使用します。頭皮にシャンプーが残ると雑菌の繁殖を誘発してしまうので、時間をかけて十分にすすぎ落とします。

リンスはマラセチアが好む油脂成分を含むものも多いため、使用を控えます。洗髪後は頭皮に刺激を与えないようにタオルドライではなく、ドライヤーを使用した方が良いでしょう。

食生活
ビタミンB群、特にB2B6を多く含む食品を取り入れます。牛乳、卵、ほうれん草、トマト、レバー、しじみ、シイタケなどを意識して摂りましょう。皮膚の代謝を改善して回復を早める働きのあるビタミンCも取り入れながら、バランスのよい食生活を心がけます。
脂肪、糖分、コーヒー、アルコール、香辛料など皮脂の過酸化を促進させる食べ物はあまり摂りすぎないようにしましょう。

規則正しい生活
睡眠不足、ストレス、過労なども原因となるので、規則正しい生活と十分な睡眠を心がけ生活リズムを整えます。

皮膚のダメージを促進する紫外線も避けるようにします。紫外線の強い時期は通気性の良い帽子などを被ると良いでしょう。

脂漏性皮膚炎になったときの注意点

脂漏性皮膚炎は慢性化しやすく自然に治ることは困難なので、症状が軽くても炎症やかさつき、かゆみが続く場合は早めに皮膚科を受診することが大切です。

皮膚科との相性もあり、生活改善なども必要となるため体質だから病院では治せないと言われてしまうこともあるようですが、根気よく専門家のアドバイスを受けながら適切な処方を続ければ治るといわれます。

発毛外来であるAGAクリニックでも相談に乗ってくれるし、脂漏性皮膚炎から薄毛まで発展している方はひとつの選択肢としておすすめです。

>> AGAクリニック最新人気ランキング

まとめ

ここまで脂漏性皮膚炎について読んでもらいましたが、いかがでしたか?

生活を変える事で体質は変わるので、体質だからと諦めることはありません。皮膚科に通ってお薬をもらうだけでなく、正しい洗顔・入浴・洗髪方法で清潔にし、規則正しい生活をしてバランスの良い食事をとっていれば、徐々にマラセチアが異常増殖しない体質に改善されていくことでしょう。

この記事が脂漏性皮膚炎に悩んでいる方の役に役立ち、頭皮やお肌の環境が改善する一助になれば幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*