
近年、女性の間で増加している牽引性脱毛症。一般的な男性の薄毛とは異なり、後天的なものが原因となる脱毛症です。牽引性脱毛症は、正しい知識を持って適切なケアを行えばきちんと治すことができます。
牽引性脱毛症とは?
牽引性脱毛症とは、その名の通り「牽引する」つまり「引っ張る」ことによって起こる脱毛症です。普段髪をきつく結んでいたり、長期間エクステをしている方は要注意。誰にでも起こりうるのがこの牽引性脱毛症なのです。
薄くなる場所は、生え際や分け目。特におでこの生え際や耳の後ろが脱毛しやすい場所です。
「なんだかおでこの生え際が上がった気がする」
「髪の分け目ってこんなに地肌が見えてたかな?」
など、思い当たることがある方は牽引性脱毛症を疑ってみて。
牽引性脱毛症の原因
牽引性脱毛症の原因は、とにかく「髪を引っ張る」行為にあります。
原因となりやすい髪型は、以下の4つ。
1.ポニーテールやお団子
2.いつも同じ分け目にしている(特に長い髪は要注意)
3.エクステンションや編み込み
4.カチューシャやヘアバンド
特に強い力で引っ張るエクステは、短期間でも牽引性脱毛症になりやすいと言われています。
また長い髪だと、日中の髪型だけでなく就寝中も髪を結んでいたりヘアバンドをするという方もいらっしゃるでしょう。牽引性脱毛症は、常に引っ張り続けることで症状はどんどん悪化してしまいます。
牽引性脱毛症の治し方
牽引性脱毛症は、原因がはっきりしていますので比較的完治しやすい脱毛症です。
治すためのポイントは以下の3つ。
1.引っ張らない髪型に変える
2.頭皮や髪に負担の少ないヘアケアを
3.脱毛が目立つ場合には、育毛剤やウィッグも
一番の治療法は、何と言っても引っ張らない髪型に変えること。思い切って結ばないヘアスタイルにチェンジしたり、分け目を左右で変えてみたり。また、エクステをした髪型に慣れていて外せない!という方は、ロングのウィッグに変えてみても良いかもしれません。
また、新しい髪を生えやすくする環境を整えることも大事。刺激の少ないシャンプーやトリートメントを選び、ドライヤーをかける際も20㎝以上離すなどできるだけ頭皮や髪の負担を軽減すると良いでしょう。
なお、牽引性脱毛症が進行していて脱毛部分が目立つ時には、育毛剤やウィッグを取り入れることも検討してみて。
牽引性脱毛症の治療でおすすめの病院
牽引性脱毛症は、薄毛治療を行っている皮膚科でも治療を受けることができます。治療内容としては、頭皮の血行を促す塗り薬の処方やレーザー治療などがあります。近くの皮膚科で薄毛治療も行っているか問い合わせをし、事前に電話相談しておくと良いですね。
また、薄毛専門のクリニックであれば、部分的な発毛治療や植毛治療も受けることができます。
<牽引性脱毛症の治療を受けることができるクリニック3選>
■親和クリニック
>>http://shinwa-clinic.jp/
■東京ビューティクリニック
>>http://www.tokyobeauty.jp/
■スーパースカルプ
>>http://super-scalp.com/
ただし、あくまで牽引性脱毛症の場合、髪型に大きな原因がありますので、まずはヘアスタイルを変えた上で病院での治療を行いましょう。
牽引性脱毛症の治療中でも使えるシャンプーや育毛剤はあるのか?
牽引性脱毛症は、髪を引っ張ることで起きる脱毛症ですので、治療中でも市販のシャンプー等の使用は問題はありません。ただ、新たな髪が生えやすい環境を整えるためにも頭皮に負担の少ないものを選ぶことはとても大事。
シャンプーの選び方としては、頭皮に刺激の少ないアミノ酸系のシャンプーが良いでしょう。中でも発毛を促すことで知られる馬油配合のものはおススメです。
なお、硫酸系の洗浄成分を使用しているシャンプーは避けた方がベター。全成分表示に「ラウリル硫酸○○」など硫酸の付く成分名があった場合は注意しましょう。
<牽引性脱毛症におススメのシャンプー3選>
1位 リマーユシャンプー
頭皮に優しいアミノ酸系の馬油シャンプー。育毛効果のある成分も配合されています。
250ml/2,484円(税込)
2位 マイナチュレシャンプー
こちらもアミノ酸系の洗浄成分を使ったシャンプー。余分な成分は一切使用していないので、頭皮に安心です。
200ml/2,704円(税込)
3位 自然派シャンプー花しゃん
こちらもアミノ酸系洗浄成分100%。乳酸配合という新発想シャンプーです。
300ml/3,000円(税別)
次に女性には必須のリンスやトリートメントですが、手触りを良くするために合成ポリマーなど化学成分が多く配合されていることがほとんど。頭皮のことを考えると使用はあまりお勧めできません。
カラーリングやパーマなどでパサつきが気になるときは、シャンプー後の濡れた髪にオイルを馴染ませると良いでしょう。オイルは馬油や椿油など天然由来100%のものがおススメ。オイルをしっかり毛先に馴染ませてからドライヤーをかければしっとりとした仕上がりになります。
最後に育毛剤ですが、女性用の血行促進を目的としたものを選びましょう。一般的な男性の薄毛とは原因が異なりますので、AGA(男性型脱毛症)の治療を目的とした育毛剤は使用しないでください。
また、アルコールを多く含む育毛剤はNG。頭皮の乾燥を進めてしまい、逆効果になることもあるからです。全成分表示の冒頭にアルコールの表記があるものは避けた方が良いですね。
<牽引性脱毛症におススメの育毛剤3選>
1位 ベルタ育毛剤
鉱物油、香料などを始め16の無添加を実現。天然由来99.6%と安全性の高い商品です。
80ml/6,458円(税込)
2位 マイナチュレ
鉱物油や香料など11の化学成分無添加。妊娠、授乳中にも使える数少ない育毛剤です。
120ml/5,095円(税別)
3位 ミューノアージュ
アルコールフリーはもちろん、6つの無添加を実現。皮膚科医との共同開発で完成した女性の為の育毛剤です。
1剤30ml×2本、2剤30ml×2本/6,787円(税込)
牽引性脱毛症の方がやってはいけないこと
牽引性脱毛症の方が絶対にやってはいけないこと、それは髪型を変えずにそのまま放置することです。牽引性脱毛症の場合、初期であれば髪型を変えるだけで簡単に治すことが可能です。
しかし、何もせずに放置し続けることで、脱毛部分が広がってしまい短期間の治療では発毛できない場合もあります。
まだそんなに目立たないからといって同じ髪型を続けることは危険です。数年後に後悔しないためにも、早めの対処を心がけましょう。
まとめ
きちんと対処すれば短期間で治りやすい牽引性脱毛症。牽引性脱毛症にお悩みの方に少しでもお役に立つことができれば幸いです。
・引っ張らない髪型に変えること
・頭皮に負担の少ないシャンプー、育毛剤でケアすること
・脱毛が目立つ場合には皮膚科や専門のクリニックに相談