円形脱毛症

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一般的に認識されている円形脱毛症とは、頭髪の一部が丸く抜け落ちてしまうものです。
しかしながら、重度になると頭部全体の毛はおろか、眉毛、まつ毛を含めた全身の毛が抜け落ちてしまう場合もあります。

円形脱毛症の原因

ストレスが原因と言われている場合が多いのですが、実はこれは俗説。現在では、ストレスは誘発要因(原因の一つ)でしかなく、主な原因は免疫疾患だろうという説が現在の主流です。

免疫疾患とは、通常、体を守る免疫が何かの理由で体内の物質を攻撃してしまう病気のこと。円形脱毛症の場合は、毛根まで抜けてしまうことはほとんどありませんので、また髪が生えてくる場合がほとんどです。

ただし、やはりストレスが原因では無いにしても深く関係しているのは事実です。年齢、性別とは関係なく発症するものではりますが、男性ホルモンによる脱毛(俗にいう禿げや若禿、額の後退などはこちらを指します)とは別の原因であることを認識する必要があります。

円形脱毛症の種類

一口に円形脱毛症と言っても、様々な種類があります。一番多いのが単発型。10円玉前後の大きさの脱毛が1.2か所できるものです。

毛根は皮膚の下に残っていますので、8割が1年以内に治癒してゆきます。

・多発型…脱毛箇所が2か所以上あり、なおかつ治療に2年ほどかかるタイプを言います。(一度治ってからまた脱毛を繰り返すケースもあいります。)単発型が一度治癒してから、多発型として再発してしまうケースも。

・蛇行型…脱毛部分が文字通り蛇行している症状です。後頭部や側頭部に症状が出る場合が多く見られます。治療期間は複数年見たほうがよいでしょう。

・汎発型…頭髪全体、およびまつ毛や眉毛まで抜けてしまうという症状。じっくりと治療する必要があります。

円形脱毛症になったら

ある日突然髪の毛が大量に抜ける…頭髪の一部、あるいは全部が抜け落ちてしまう。この精神的なショックは、はかり知れないものがあるかと思います。女性でしたら、なおの事でしょう。

まず、適切な治療を行うこと、信頼できる病院へ行くことが大切です。それより何より大切なのは心のケア。先ほど述べましたように、円形脱毛症はストレスに誘因されてしまいます。

一人で抱え込まずに、脱毛症になった自分を受け入れてくれる理解者をもとめる事も大切。治らないものではありませんし、いまは部分的なウイッグもあります。

まつ毛、眉毛が抜けてしまっても、今はエクステンションというおしゃれもできます。おしゃれを楽しんで明るい気持ちを保つようにしましょう。また、後程紹介しますが、円形脱毛症の方が集まって情報交換などをしている会もありますよ。

円形脱毛症の治し方

まず、皮膚科へ行きましょう。ストレスが原因かと勘違いして精神科を受診する方が時折いらっしゃいますが、あまりお勧めできません。何度も申し上げたように、ストレスは誘発要因(直接的でない、間接的な原因)であっても、決して決定的な原因ではないからです。

皮膚科での診察診療が一番最初にするべきことです。

病院の選び方、かかり方

メモ程度でいいので、自分の症状の経緯を書いてゆくことをお勧めします。いつごろから抜け毛が始まったか、その時期の体調はどうだったのかを書き留めておきましょう。

病院にかかるまでに日数があるようでしたら、それまでの日々の体調や抜け毛の状態をメモしておきます。良心的な先生ならきちんと読んで、わかりやすく説明してくださるでしょう。

また、良心的な病院というのは、必ずセカンドオピニオンをお勧めしています。中には、院内の張り紙で『セカンドオピニオンをご希望の方は申し出てください。』と表記しているところもあります。

「インフォームドコンセント」つまり治療法の説明や日常生活での注意点をきちんと話してくれるかどうかも大切なポイントとなります。セカンドオピニオンを申し出ると嫌な顔をする、インフォームドコンセントをきちんと行わない…こういった病院は敬遠したほうがよさそうです。

病院で行う主な治療

円形脱毛症の治療はまだ確立されておらず、薬や注射、中には液体窒素を用いる方法まで様々です。

・塩化カルプロニウム液(塗り薬)…局所の血行を促し、育毛を促進する。
・外用ステロイド剤(注射)…炎症予防効果があり、免疫の過剰反応を抑えます。
・冷凍療法…液体窒素を染み込ませた綿棒を数秒間患部に押し付けます。痛みや一時的な色素沈着もありますが、一定の効果が期待できます。小さな患部に有効な方法です。

民間療法

科学的根拠に乏しいため、自己責任で行う必要があります。ただし一般に出回っている民間療法は爪をもむ(血行を良くする)、針治療など害のないものが多いようなので試してみてもよいでしょう。ただ、あまり根拠のないもの、お金のかかるものなどは敬遠したほうがよさそうです。

円形脱毛症の治療にお勧めの病院

皮膚科って言ってもどこの病院がいいの?

ただでさえショックな症状に見舞われている中、病院を探す手間も惜しい、すぐにでも直したいという人も多いでしょう。でも、ちょっと落ち着いてください。ここで円形脱毛症の治療で有名な病院を紹介することは可能です。

もっとも有名なのが順天堂大学医学部附順天医院。その他、東京医科大学や慶応義塾大学病院など。そのほとんどが都内に集中しています。全身の毛が抜けてしまうような深刻な円形脱毛症ならともかく、単発型、多発型といった初期の症状では、地方の方は東京まで通うのはつらいものでしょう。

まずは地元で評判の良い皮膚科にかかってください。良心的な先生なら、個人の開業医では対応できない症状だと判断したら、地元の総合病院を紹介してくれるはずです。

病院選びで大切なことの一つは、通院が大きな負担にならない、ということも挙げられるかと思います。ただし、同じ病院に長期間かかっていても改善が見られないようならば病院を変えましょう。

円形脱毛症で通院している方々の6割が、治療の効果が見られないので病院を変えたというデータがあります。

治療中の育毛剤やシャンプー

病院で治療を受けていても、つい心配でさらに育毛剤も使いたいそんな気持ちにかられる方も多いかと思います。しかし、病院では育毛剤を使っていない状態を想定して治療しています。やはり素人判断は大変に危険です。

もしどうしても育毛剤を使ってみたいという方は、必ずお医者様に相談してからにしましょう。また、シャンプーは通常通りに行って結構です。特別使ってはいけないシャンプーというのはありませんが、できれば保存料などが入っていない低刺激なものが頭皮への負担が少なくて済みます。

こういったシャンプーが高いようでしたら、手に入るようならばオリーブオイル石鹸をしっかり泡立てて使うこともお勧めです。とにかく患部を清潔に保つことが大切ですので、シャンプーはしっかり行ったほうがいいでしょう。

円形脱毛症の人がやってはいけないこと

まずは規則正しい生活をすること。つまり、夜更かしや不規則な生活は禁止です。

また、バンランスの良い食生活はどんな病気ににも必要なこと。外食やジャンクフードはほどほどに。ストレスは原因ではないにせよ誘発要因になりますので、できる限りリラックスして明るく前向きな気持ちを保つようにしましょう。

円形脱毛症となると、ショックで自分の殻に閉じこもりがちですが、思い切って親しい友人に打ち明けてみることもお勧めです。事実、ずっと隠していた友人に打ち明けたら当たり前のように受け入れてくれた。一緒に旅行に行く時も平気でカツラが外せた、という例もあり、やはり理解者がいるという事は心強いものです。

あとは、怪しげな民間療法には手を出さないこと。世の中には人の心の隙を突く人もまた多くいます。新しい民間療法が気になったら、まずは情報を集めてみるなどの対策も大切です。特に高額な料金を請求するような民間療法はまず疑ってみることをお勧めします。

円形脱毛症を考える会

最後に円形脱毛症を考える会をご紹介します。
1975年から続く団体で、セミナー、医療相談、会報などの活動を行っております。
この会で同じ悩みを持つ仲間を見つけて、前向きな一歩を踏み出す方も多いようです。

>>円形脱毛症を考える会の公式ホームページはこちら

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